こんばんは、sakumaです。池袋サンシャインシティで開催された、一般ユーザー向けの展示会、「2019TOKYO画材ショー」に(今回初めて)行ってみたので、レポートします。
「何があるの?」「次回行ってみようかな」という方の参考になれば。
画材ショーって?
元々、「JAWA-SHOW」という企業向けの展示会があり、その一般ユーザー向けバージョンが「TOKYO画材ショー」、ということのようです。
ちなみに今年で、JAWA-SHOWは15回目、TOKYO画材ショーは4回目。
日時 2019年03月09日(土) 10:00〜16:00
入場料:無料
開催場所:サンシャインシティ文化会館 3F 展示ホールC
主催:JAWA-SHOW実行委員会
展示ホールの広さは、調べたところ2860㎡となっていたが、だいたい日光東照宮の延床面積と同じくらいでしょうか(わからん)
会場全体の混雑具合は思ったよりも酷くはなく、商品をゆっくり見ることはできる。が、やはり試し書きスペースはどこも人気で、列ができるほどではないが常に人がいて、順番待ちは必須な印象。
展示会参加企業や、展示されているもの
出店企業については公式ウェブサイトに掲載されています。
【出展企業一覧(公式ウェブサイト)】
https://www.tokyogazaishow.com/出展企業/
ホルベイン画材やターナー色彩などはブースも広く、自社ブースでアーティストを読んでデモンストレーションなども行っていたりもしていました。
今回の画材ショーで各社が展示していたものを以下にまとめてみた。
絵の具
(透明水彩・アクリル・ガッシュ・岩絵具・メディウム・墨)
有名大手はもちろん、ネット販売しかしていないという会社もブースで試し塗りなどさせてもらえたのでこれは貴重。
また、ホルベイン画材では先着順で好きな色の透明水彩絵具をパレットに出して持ち帰れる(有料)というのをやっていたのだが、筆者が到着した頃(PM1:30)にはすでに整理券の配布終了後(悔しい)
500円で自分好みのパレットが作れる!水彩パレットビュッフェ整理券は残り16名分です!
— ホルベイン 画材 (@HolbeinArt) 2019年3月9日
ただ今整理番号36までご案内しています(^○^)#2019TOKYO画材ショー pic.twitter.com/WPzQ9GGXyO
絵筆
こちらもなかなか店頭では水を含ませて試すことはできないため、高級絵筆の水含みの良さとか毛先のまとまり具合にはちょっと感動(筆者は基本安い筆ばかりなので)
動物によっての毛質の違いなんかもメーカーさんに直接聞けるので、興味のある人は積極的に話を聞いてみるもの面白いかと。
職人さんが筆作りの実演を行っていたり。
色鉛筆・鉛筆
油彩・水彩色鉛筆のラインナップが多く、各社力を入れていたような感じ。
ソフトパステルなどのチョーク系はあまり見当たらず、少なめな印象。
画用紙(水彩画紙やパステル画紙)
画用紙も新商品がいくつか展示されていて、サンプルの配布などもあり、ポストカードサイズだが、タダでもらえるのは非常に嬉しい。
マルマンのブースでチラシをみたのだが、自分のイラストをスケッチブックの表紙に印刷してくれるサービスが開始されるらしい。
調べたら、すでにノートやダイアリー、スケッチブックへの名入れなどのオーダーメイドサービスはすでに始まっていた。
【マルマン オリジナル文具】
http://www.e-maruman.co.jp/service/sketch/
美術品保管用品
作品の質を守りながら長期間保存するための専用紙やボックスなど
子供用スペース
「こどものアトリエ」と称した、ギッズ専用お絵かきブース。
洋服が汚れないようにポリ袋を被せられた子供たちが絵の具・クレヨン片手に自由にお絵かきできるスペース。
みんなのびのび描いてて、色も賑やかでした。楽しげ。
各ブースで見つけた注目の(新)商品
あくまで私の目に留まった商品なので、他にも魅力的なものはあったかと思うのですが気になったものをあげていきます。
ボールペンタイプのマスクインク(ホルベイン画材)
水彩画を描いていらっしゃる方なら使ったこともあるかもしれないが、色を塗り始める前にあらかじめ白抜きしたいところに塗る「マスクインク」というものがあって、これのボールペンタイプがホルベインから発売するとのこと!
細い線で白抜きしたい時は非常に便利だと思われます。
試用させてもらった。
ちょうどペンタイプの修正器のような感じで、ペンの胴体の部分を軽く押しながら線を引く感じ。
長期間使用せずにいると先端は固まってしまうとのことだったが、それはマスクインクの性質上仕方ないかな。
今回一押し画材は #ホルベイン のボールペンタイプのマスキングペン「マスキングフルイド」間も無く店頭でも販売開始です。
開発の際モニターとして使わせていただいたのですが、
これでお仕事も表現の幅も広がったので、販売されないと困ったことになっていたので(笑)嬉しいです♪#画材研究タグ pic.twitter.com/p0CjAXBwSC— marine-island (@marineisland2) 2019年3月9日
2歳から使える色鉛筆buddy(ステッドラー日本)
カラフルな色(18色展開)と大きく太めのシェイプが可愛らしい子供用の水彩色鉛筆。
描いた感じはクレヨンのような線がひける。
しかもこの色鉛筆、ガラス戸やプラスチック、ビニール素材などなんでも書ける上に、水拭きで簡単に消せるのでいたずらっ子にも安心。
私が子供の頃に欲しかった(テーブルの下によくア○パン○ンを描いていた)
子供の生まれた友人知人への贈り物にも最適な商品だと思う。・スケッチブックの表紙オーダーサービス
「buddy」商品紹介ページ(公式)
https://www.staedtler.jp/topics/new/a6
スケッチブックが入る帆布リュック
カバンメーカー「シライデザイン」のブースにあったのは、スケッチブックを持ち歩くことを想定して作られた「アーティストリュック」。
ナップザック程度のサイズから、F6サイズのスケッチブックが縦に納まるサイズのものまで、撥水加工あり、10年使っても型崩れや底面の損傷もほどんどなしの本格的なリュックサック。
リュック自体も軽量で、背中部分と底面にはウレタンが入っていてクッションが効いているため、中の物を衝撃からも守ってくれる。
しかも福島の工場で修理対応もしてくれる。
スケッチブック云々の前に、ちょっとしたハイキングや旅行用に欲しい。
ちなみに撥水加工自体は経年劣化でなくなってしまうらしいが、帆布の特性で濡れると布目が詰まるため、軽い雨で中の物が濡れることはほぼないらしい。
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「シライデザイン」ウェブサイト
http://www.shiraidesign.co.jp/
W&Nの新色
イギリスの画材メーカーが展開している透明水彩絵の具「Winsor&Newton」から新たな5色が発売される。
紹介の新色は写真奥から、
「アクアグリーン」
「コバルトグリーンディープ」
「キナクリドンバイオレット」
「スマルト(デュモンブルー)」
「トランスペアレントオレンジ」の5色。
どれも深みのある絶妙な色味。試し書きもできた。
発色もよく、見てわかる通りグラデーションもきれいにのびる。
気になる方は7月発売とのことなので、チェックしてみてはいかがだろうか。
その他セール品なども
他にも会場内にはクロッキー帳のまとめ買いや、規格から外れてしまったスケッチブックのセール、定価よりも割安で購入できるものが多くみられた。
用紙などの消耗品や、欲しいものがあればここで手に入れておくというのも十分ありだと思う。
まとめ
絵画やイラストなどの創作活動をしている人にはオススメしたい。
特に絵の具類はメーカー多く、試用できるのがなにより嬉しいはず。
筆に関しても同様に、自分にフィットしたものが見つかるかも。
ただし、試し書きしたい人が多すぎてなかなか順番が回ってこないという場合もあるので、時間には余裕を持って行きたいところ。
また、人気な企画や商品は早めになくなるので、がっつり楽しみたい人は午前中から行くのがおすすめです。
筆者も今年は午前中が仕事で潰れたけど、ぜひ来年は午前中から行きたい。
以上、画材ショーレポートでした。